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外反母趾かな?まず何科へ相談?
足の親指が小指側に「くの字」に曲がり、付け根の関節が内側に突き出てしまう外反母趾。見た目の変形だけでなく、痛みや歩行困難を引き起こすこともあり、悩んでいる方は少なくありません。「もしかして外反母趾かも…」と感じた時、あるいはすでに症状があって困っている場合、一体どの診療科を受診すれば良いのでしょうか。まず、最も一般的な選択肢となるのは、整形外科です。整形外科は、骨や関節、筋肉、靭帯、神経といった運動器系の疾患を専門とする診療科であり、外反母趾の診断から保存療法、そして必要であれば手術療法まで、一貫して対応してくれます。整形外科医は、レントゲン検査などで足の状態を詳しく評価し、変形の程度や痛みの原因を特定します。その上で、患者さんの症状やライフスタイルに合わせて、インソール(足底挿板)や装具を用いたり、運動療法やストレッチの指導を行ったり、痛み止めの薬を処方したりといった保存療法を提案してくれます。症状が進行し、保存療法では改善が見込めない場合や、日常生活に大きな支 Başkan が出ている場合には、手術療法も検討されます。次に、足の外科や足の専門外来を標榜している医療機関も、外反母趾の専門的な診療を受けることができる良い選択肢です。これらの専門外来では、足の疾患に特化した知識と経験を持つ医師が診療にあたっており、より高度な診断や治療、そして手術手技を提供している場合があります。特に、重度の外反母趾や、他の足の変形(扁平足、内反小趾など)を合併している場合、あるいは過去の手術で満足のいく結果が得られなかった場合などは、このような専門外来への相談が推奨されます。また、皮膚科も、外反母趾に関連する皮膚トラブルの相談窓口となることがあります。例えば、外反母趾によって突き出た部分が靴に当たってタコやウオノメができたり、皮膚が赤く炎症を起こしたり(バニオン炎)、水ぶくれができたりといった症状がある場合は、皮膚科で適切な処置やスキンケア指導を受けることができます。ただし、外反母趾の変形そのものを治すのは皮膚科の専門外となるため、根本的な治療については整形外科などと連携が必要になります。何科を受診すべきか迷った場合は、まずはかかりつけ医に相談するか、あるいは整形外科を受診し、必要に応じて専門外来や他の診療科を紹介してもらうという流れが良いでしょう。