「高校生になったけど、風邪をひいた。いつもの小児科に行っても大丈夫かな?」と悩むことがあるかもしれません。結論から言うと、高校生であっても、かかりつけの小児科であれば診てもらえる可能性は十分にあります。ただし、いくつかの条件や注意点があります。まず、その小児科が高校生の診療を受け入れているかどうかを確認することが大切です。多くの小児科では、主な対象年齢を中学生までとしていることが多いですが、医療機関の方針によっては、高校生でも快く診てくれるところもあります。特に、小さい頃からずっと同じ小児科にかかっていて、医師との信頼関係が築けている場合は、相談しやすいでしょう。事前に電話で問い合わせてみるのが確実です。次に、どのような症状で受診するかによっても対応が異なる場合があります。例えば、急な発熱や咳、鼻水といった一般的な風邪症状や、腹痛、下痢といった急性疾患であれば、高校生でも小児科で対応可能なことが多いです。しかし、より専門的な検査や治療が必要な場合や、成人特有の疾患が疑われるような場合は、内科や他の専門診療科への受診を勧められることもあります。また、慢性疾患(喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギーなど)で継続的に小児科に通院している場合は、高校生になっても引き続き同じ小児科で診てもらうのが一般的です。患者さんのこれまでの経過や治療歴を熟知しているかかりつけ医が診療を続ける方が、きめ細やかで一貫性のある医療を受けられるというメリットがあります。ただし、将来的には成人向けの診療科への移行が必要になるため、そのタイミングについては主治医とよく相談しておくことが重要です。高校生が小児科を受診するメリットとしては、子供の扱いに慣れたスタッフが多く、診察の雰囲気も比較的和やかであることや、保護者同伴での受診がしやすいことなどが挙げられます。また、思春期特有の心身の変化についても、小児科医の方が理解を示しやすい場合もあります。一方で、デメリットとしては、待合室が小さい子供たちで賑わっているため、落ち着かないと感じる場合があることや、体重や身長によっては小児用の診察台や医療機器が合わない可能性も考えられます。最終的には、本人の希望や、かかりつけ医との関係性、そして医療機関の方針などを総合的に考慮して、どこで診てもらうかを決めるのが良いでしょう。