私は20代の頃に初めてピアスを左右の耳たぶに開けました。それ以来、お洒落を楽しんできましたが、30代を過ぎた頃から左のピアスホールのすぐ横に小さなしこりができることに気づきました。最初はピアスによるかぶれかなと思い、数日間ピアスを外しておくと、しこりは自然に小さくなって消えていきました。ところが、お気に入りの重めのピアスを数時間つけた翌日には、また同じ場所にコリコリとしたしこりが戻ってくるのです。これを何度も繰り返すうちに、しこりは完全に消えることがなくなり、触ると少し硬い感触が残るようになりました。鏡で見ると、皮膚の色は普通ですが、明らかにそこだけ少し盛り上がっています。ネットで調べると肉芽という言葉が出てきて、不適切なケアや刺激が原因だと書いてありました。私はピアス穴を消毒しすぎたり、逆に放置したりと、自己流のケアを続けていましたが、しこりができたり消えたりする不安定な状態にストレスを感じ、ピアス専門の診察も行っているクリニックへ行きました。医師からは、ピアスホールの内部に皮脂や石鹸カスが溜まり、それが軽い炎症を引き起こして粉瘤のような袋を作っているか、あるいは過剰な刺激によって組織が増殖している状態だと言われました。私の場合、できたり消えたりしていたのは、ピアスの脱着による物理的な刺激で炎症が再燃したり治まったりしていたからでした。最終的に私は、その小さな袋を取り除く手術を受けることにしました。手術後、しばらくはピアスをお休みしなければなりませんでしたが、1ヶ月ほど経って完全に傷が癒えると、あの執拗なしこりは跡形もなく消え去りました。驚いたのは、しこりがなくなると耳たぶのラインがスッキリとして、以前よりもピアスが綺麗に見えるようになったことです。もしあのまま放置していたら、しこりはさらに大きくなり、ピアスホール自体が変形してしまっていたかもしれません。ピアスを楽しんでいる人にとって、耳たぶのしこりはよくあるトラブルだと思われがちですが、実はそこに小さな袋や肉芽が隠れていることが多いのです。できたり消えたりするうちに、皮膚の内部では少しずつ変化が進んでいます。異変を感じたら、お気に入りのアクセサリーを長く楽しむためにも、一度専門医に相談することが、美しい耳元を維持するための秘訣だと実感しました。
ピアス穴の近くにしこりができたり消えたりした話