仕事の帰り道、信号待ちをしていた私の車に後方から軽乗用車が追突しました。衝撃はそれほど大きくなく、バンパーが少し凹む程度の軽い事故でした。その場では驚きの方が勝っており、首や肩に違和感はあったものの、痛みというほどではありませんでした。警察を呼び、相手方の連絡先を確認して帰宅しましたが、翌日の朝に異変が起きました。首がまるで石のように固まって動かなくなり、激しい頭痛と吐き気でベッドから起き上がることができなくなったのです。これが噂に聞くむち打ち症かと、私は恐怖を感じました。慌てて近所の整形外科を受診することにしました。受付で交通事故であることを伝えると、問診票とは別に事故の状況を詳しく記入する書類を渡されました。医師の診察では、首の可動域を確認したり、指先に痺れがないかをチェックしたりといった細かな検査が行われました。レントゲンでは骨に異常はありませんでしたが、医師は頸椎捻挫という診断を下し、事故の衝撃で筋肉や神経に過度な負担がかかっていることを説明してくれました。その場で警察提出用の診断書を書いてもらい、治療計画が立てられました。最初の2週間は炎症を抑えるために、湿布と消炎鎮痛剤の服用、そして安静を指示されました。その後、痛みが少しずつ和らいでくるのを待ってから、理学療法士によるリハビリが始まりました。電気治療や牽引、そして首周りの筋肉をほぐすストレッチなど、週に3回のペースで通院を続けました。保険会社とのやり取りも、病院の事務スタッフが慣れていたため、スムーズに進みました。通院を開始して3ヶ月が経過した頃、ようやく頭痛が消え、首の動きも元通りになりました。もしあの時、軽い事故だからと受診を我慢していたら、慢性的な後遺症に悩まされていたかもしれません。交通事故の治療は、初期の段階でいかに適切に専門医の診察を受けるかが、その後の回復を大きく左右することを身をもって実感しました。自分の感覚を信じるのではなく、医学的な根拠に基づいた治療を継続することが、完治への唯一の道であることを、同じような境遇の方々に伝えたいと思います。
軽い追突事故でむち打ちになった私の通院体験記