高校生の頃から、私の右側の耳たぶには不思議なしこりがありました。初めて気づいたときは、小豆くらいの大きさで、触るとコリコリとしていました。痛みもなかったので放っておいたのですが、1ヶ月もするといつの間にか消えていました。しかし、それから数ヶ月が経ち、大切な試験の前で寝不足が続いていた時期に、また同じ場所が膨らんできたのです。今度は前回よりも少し大きく、触れると鈍い痛みがありました。鏡で見ると赤く腫れており、まるで大きなニキビができたような状態でした。洗顔のついでに少し指で押してみると、独特の臭いがする白いドロドロとしたものが出てきて、その後は急激にしこりが小さくなりました。これで治ったのだと安心していたのですが、社会人になってからも、仕事が忙しくなったり季節の変わり目になったりするたびに、そのしこりは忘れかけた頃にひょっこりと顔を出しました。できたり消えたりを繰り返すこのしこりに、私は長年振り回されてきました。あるときは飲み会が続いた後にパンパンに腫れ上がり、耳たぶが2倍くらいの厚さになってしまい、流石に怖くなって皮膚科へ駆け込みました。医師の診断は粉瘤というものでした。先生の説明によれば、皮膚の下に小さな袋ができていて、そこに皮脂などが溜まって大きくなるのだそうです。私が中身を押し出して小さくなっていたのは、単に中身が外に出ただけで、袋自体は残っているから何度でも再発するのだと言われました。できたり消えたりするように感じていたのは、袋の中に溜まる量が増減していただけだったのです。このまま放置して何度も炎症を繰り返すと、周りの組織が癒着して手術が難しくなったり、跡が残りやすくなったりすると聞き、私はその場で手術を決意しました。手術といっても、局所麻酔をして15分程度で終わる簡単なもので、袋ごと綺麗に取り除いてもらいました。術後、取り出された小さな袋を見せてもらったとき、こんなものが長年私の耳に居座っていたのかと驚くと同時に、何とも言えない解放感を味わいました。もっと早く病院に行っていれば、何度も腫れて痛い思いをすることも、不快な臭いに悩まされることもなかったのにと、今では思います。耳たぶのしこりは、一見すると小さなトラブルに思えますが、繰り返す場合は体からのサインかもしれません。今、同じようにできたり消えたりするしこりに悩んでいる人がいたら、勇気を出して専門医の診察を受けることをお勧めします。あの不快な再発のループから抜け出せた今の私は、とても晴れやかな気持ちで毎日を過ごしています。
私の耳たぶに何度も現れる謎のしこりとの戦い