熱が出ない大人のヘルパンギーナ体験記
まさか自分が、しかも熱も出ないのにヘルパンギーナにかかるとは思ってもみませんでした。あれは夏の盛りのこと、最初はなんだか喉に違和感があるな、程度だったのです。風邪でも引いたかな、クーラーで喉をやられたかな、くらいに軽く考えていました。しかし翌日になると、喉の痛みは唾を飲み込むのも辛いほどに悪化。鏡で喉の奥を見てみると、赤いプツプツとしたものがいくつかできているのが分かりました。それでも、熱は全くありませんでした。平熱です。普段からあまり高熱を出すタイプではないのですが、それにしても喉の痛みと体のだるさは尋常ではありませんでした。数日前に子供がヘルパンギーナと診断されていたので、もしやと思い、近所の内科を受診しました。医師に症状と子供の状況を伝えると、「あぁ、大人でもうつりますよ。熱が出ないこともあるんです」とのこと。診断はやはりヘルパンギーナでした。処方されたのは痛み止めと炎症を抑えるうがい薬。特効薬はないので、基本的には対症療法で自然治癒を待つしかないとのことでした。そこからの数日間は、本当に辛かったです。喉の痛みで食事はほとんど喉を通らず、ゼリーやおかゆを少量ずつ食べるのがやっと。水分補給もままならず、脱水症状にならないように必死でした。熱がない分、周囲には「大したことないんでしょ?」と思われがちでしたが、体のだるさと喉の激痛は本当に堪えました。仕事も数日休まざるを得ず、家庭内でも子供に再感染させないよう、マスク着用やタオルの別使用など、気を使いました。今回の経験で、大人のヘルパンギーナ、特に熱が出ないケースは、症状の辛さが理解されにくいこと、そして感染力の強さを改めて実感しました。