突発性発疹を経験した多くの親が口を揃えて言うのが、解熱後の子どもの「不機嫌」です。高熱の間はぐったりとしていた子どもが、熱が下がって発疹が出てくると同時に、まるで別人のように泣き続けたり、何をしても怒ったり、一日中抱っこをせがんだりする。この現象は「解熱後の不機嫌」として知られており、多くの親を悩ませます。なぜ、病気の峠を越したはずなのに、こんなにも不機嫌になってしまうのでしょうか。はっきりとした原因は解明されていませんが、いくつかの説が考えられています。一つは、高熱という過酷な状況を数日間も乗り越えた体の疲労やだるさが残っているためという説です。大人でも高熱の後は体が本調子に戻るまで時間がかかるように、小さな子どもにとってはさらに大きな負担となっているのかもしれません。また、ウイルスと戦う過程で、脳に何らかの一時的な影響が及び、感情のコントロールが難しくなっているのではないかとも言われています。この不機嫌な時期は、他人にうつる心配がほとんどない時期と重なります。発疹が出ている頃にはウイルスの排出はほぼ収まっているため、感染力は非常に低くなっています。つまり、子どもが最もぐずって手がつけられない時期は、感染を心配せずに思い切り抱きしめてあげられる時期でもあるのです。不機見の原因は、子ども自身にも分からない体の不快感や不安感の表れなのかもしれません。親としては大変な時期ですが、「病気を乗り越えて頑張った証拠なんだ」「今は甘えさせてあげよう」と、少しだけ大きな心で受け止めてあげることが大切です。この不機嫌も、発疹が消える頃には嘘のように落ち着き、いつもの笑顔が戻ってくるはずです。