子どもを育てる上で、様々な感染症から我が子を守りたいと願うのは親として当然の気持ちです。では、突発性発疹に関しては、どの程度の感染予防策を講じるべきなのでしょうか。この病気の原因ウイルスは非常にありふれたもので、感染経路も主に無症状の大人からの唾液を介したものとされています。そのため、ウイルスとの接触を完全に遮断して感染を防ぐことは、現実的にはほぼ不可能です。むしろ、ほとんどの人が幼少期に経験する通過儀礼のような病気と捉えることもできます。一度感染すれば強固な免疫が得られ、その後は重症化するリスクがほとんどなくなるため、乳幼児期にかかっておくことが一概に悪いこととは言えません。したがって、他の重篤な感染症のように、過度に神経質になって予防策を徹底する必要はない、というのが一般的な考え方です。とはいえ、高熱が出る病気であることに変わりはなく、看病する家族の負担や、子ども本人のつらさを考えれば、できることなら避けたいと思うのも自然なことです。日常生活でできる予防策としては、基本的な衛生習慣を身につけることが挙げられます。食事の前や外から帰った後の手洗い、食器やタオルの共有を避けるといった一般的な感染対策は、突発性発疹だけでなく、他の様々な病気の予防にも繋がります。特に、まだ免疫力が未熟な月齢の低い赤ちゃんがいるご家庭では、周囲の大人がこうした配慮を心がけることが大切です。しかし、どれだけ気をつけていても感染するときは感染します。もし発症してしまっても、自分たちの予防策が不十分だったと責める必要は全くありません。これは成長の過程で多くの子が通る道なのだと、おおらかな気持ちで受け止めることも時には必要です。